
北海道・道東。弟子屈町川湯温泉街で極寒時期に開催された「極寒芸術祭2025」に参加しました。
会場までは東京からだと羽田空港から女満別空港へ向かい、バスで網走、そこから電車で川湯温泉街、さらにバス…と6時間ほどかかります。
関東圏や本州で活躍する若手アーティストから、国内外の芸術祭に参加するベテランの大御所までが集い、氷点下の極寒環境と対峙して制作した作品が並んでいる唯一無二の芸術祭。
今年はアクリル絵の具で地元の人を描いてみました。ひねりは全くありませんが、これまで芸術祭作品に地元の方が干渉する機会が少なかったため、絵に描く事で巻き込めたらと思い取り組みました。
私は普段殆ど人物画を描きません。大きな人物画は初めて(会場が広いので小さくみえますが)。アクリル絵の具もあまり使わないため、普段と異なる制作で新鮮でした。
普段は日本画で制作しているため、毎回道東では全然違う作品、やったことない制作ばかりです。もちろん全力で取り組みますが、失敗もOKという寛容さも魅力です。

去年は芸術祭期間中に滞在制作をしました。その時の日本画作品は宿内に展示されています。
アイヌ文化研究家の更科源蔵氏が地元のアイヌから聞き取りを行った兎と鹿がお互いの脚を取り替える民話からイメージをふくらませ、日本画材で描いた作品です。私は道東に通う事でアイヌ文化に興味を調べた経験が一昨年のアイヌ絵本の受賞につながった経緯があります。
芸術祭期間外でも、建物中がアートでいっぱいの泊まれる美術館『ARtINn』は利用できます。快適で評判も良いので、アート抜きでも宿としておすすめです。宿泊予約は以下をご利用ください。
https://www.booking.com/hotel/jp/artinn-ji-han-yi-shu-chuan-ran-zhuang-zhi.ja.html

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